京都周辺気まぐれ風景

京都在住。地の利をいかして神社仏閣によく撮影に出かけます。

ジョブズさん、安らかにお休みください

スティーブ・ジョブズ氏が亡くなった。
ショックだ。自分でも不思議なくらいに。
直接お会いしたこともない著名な人が亡くなったことで、こんなにショックを受けたことは無い。
AppleのCEOは退かれたものの、一度は職場復帰されてからのことなので、
まさかこんなことになるとは予想もしなかった。まだ56歳だったそうな。
一度は傾きかけた当時のApple Computerに復帰し、創業者である自らの手でV字回復を成し遂げ、
ワクワクさせてくれる商品開発に労を惜しまなかった。
我々の業界では、今でもMacが無ければ仕事になりません。
だから、彼の功績がなければ、自分の今の仕事は成り立っていないかもしれないし、
生活も大きく違っていたかもしれない。
こんなにショックを受けたのは、無意識にそんなことを感じていたから、だろうか。
彼の偉大なる功績を湛え、深く感謝するばかりです。
どうか安らかにお休みください。
仏教徒だったそうなので、この言葉で。
ご冥福をお祈りします。
合掌。


追記
私は所謂アップル信者でも無いし、ジョブズ氏を崇拝しているつもりも無い。
なのに、10月6日、この日はずっとショックだった。
ショックが大きい理由も考えていた。
ひとつは前述したとおりだが、考えた結果もうひとつあった。
彼の経営者としての姿に尊敬の念を持っていたからだと思う。
常にお客様のことを第一に考えていた。
モノ造りをする会社の経営者には、三つの力が必要だと思っている。あくまで持論だが。
1.経営判断
2.技術力
3.マーケティング
彼は何れも高いレベルで備えていた。
客が望むものを何か生み出そうとするとき、普通ならば、既に世にあるものを参考にし、
改良し、部分的にでもなんとか生み出し、融合して完成させる。
実は客の側でもどんなものが理想的か、明確には自分でもわかっていないことが多く
何か具体的に造り出されたものを見て初めて、自分が欲するものが見えてくる。
ジョブズ氏はいつも、客が喜ぶであろうものが見えている人だったんじゃないだろうか。
上記の3つ力を駆使し、3つのバランスを取り、そして多くの客が楽しく、わくわくするものを、
今までに無い形で新たに生み出してしまう。
そのことに労力を惜しまない姿勢。
そんな姿を、無意識の内に尊敬していたのかもしれない。。。