京都周辺気まぐれ風景

京都在住。地の利をいかして神社仏閣によく撮影に出かけます。

いざ、梅田のソニーストアへ(α99 プチレビューなど)

えーえー、行ってきましたとも。
梅田のソニーストアへα99をいじくり倒しに。
先日晴れて発表となりました、SONY α のフラッグシップデジタル一眼カメラ「α99」です。
α展示コーナーへ到着してまず、そのデカさから自然と目に飛び込んできたのは、ゴーヨン!つまり、
「500mm F4 G SSM」希望小売価格 1,312,500円(受注生産)
というエゲツナーいレンズです。
実物を見るのは初めてだったので、思わずそこに足が向かいました。
デカイなーと心の中でつぶやきながらショーケース内のそれを覗き込むと、前に立っていたのはずっと以前からα展示コーナーにいらっしゃる見覚えのあるスタッフさん。
私がカメラバッグを肩から提げているのを見たのでしょう。何を言うかと思ったら、
「カメラをお持ちでしたら試してごらんになりますか?」と言いながら既にケースから出しているんです。
「いやいや、こんなエゲツナイレンズ、ほんとに試させてもらってもいいんですかー。。。」と言いながらも持参したα900を既にカバンから出す私。w
このレンズとサンニッパの二つは、αレンズの中でも一生試せる機会は無いだろうと思っていました。金額的に無理!
それが、今日行っていきなり予想外の展開で試せるなんて。
しかしその重量、3,460g。私が持っているレンズで一番重いのは、“ 70-200mm F2.8 G ”の1,340gですが、その約2.6倍の重さ。
こんな重量級レンズが手持ちで撮れるのか?と思ったら、光量の少ないショールームの中でも思いのほか難なく撮れてしまうんですね。
レンズを支える左手は、そりゃもうぷるぷる震えっ放しですが、α900のボディ内手ブレ補正はしっかりと対応してくれていました。
それだけで既に浮き足立ちそうでしたが、今日ココへ訪れた目的は別にあったんだった、となんとか冷静に返り、そのすぐ隣にあったα99に目を向けました。
スタッフの方ももちろん、こやつはそれを見に来たヤツだとお察しで、これまたすぐにα99をケースから取り出してくれました。
α99の目玉は、いろいろあるわけですが、私個人と致しましては、世界初の「デュアルAF」の速さやフルハイビジョン動画などにはあまり興味がありません。
私の一番の関心事は有機ELファインダーがフルサイズフラッグシップ機に相応しい性能、見易さを満たしているかどうかです。
α55が登場して、初めてエレクトリックビューファインダーというものを見た際は、アナログかつ光学的に見えるものと、デジタル表示の違いのあまりに大きいことに、「こりゃ無い無い。」と思ったものでした。
それが大きく改善されたNEX-7を購入して使っているウチに「慣れ」というものや、少々不自然さはあっても、撮る画像そのものが見えることによるメリットが確かにあることも感じておりました。NEX-7発表からおよそ1年が経過し、そこからどれだけこのファインダーに進歩があるかを、一番見たかったわけです。
スタッフさんがショーケースから出してくれたα99には、24-70mm F2.8 ZAのツァイスバリオゾナーが付いており、上記要素を判断するに不足はありません。
で、ファインダーを覗きながら、そしてカメラを左右に動かしもしながら撮ってみました。
まず、ファインダーを覗いた時点で、いかにもデジタル表示といったあの見え方がありません。もちろん画面の中に表示される情報などはデジタル表示ならではの要素があるわけですが、その向こうに見える景色は従来機種のようにデジタルっぽく無いのです。少なくとも私にはそう見えました。
今でも一眼レフ史上最高のファインダーと言われるα900を数年使ってきた私が見ても、おおきな違和感は感じない出来になっていました。
さらには、このファインダー、ホワイトバランスを調整出来るときているじゃありませんか。
NEX-7を使っていて、ホワイトバランスを調整出来たらいいのになーと思うことは多々ありました。どうしても仕事柄、ホワイトバランスには特にデリケートにならざるを得ない目になっているものですから、コレが調整出来るようになったことも充分引き付けられる要素です。
α99発表時点ではスルーのつもりだった私ですが、このファインダーを見た時点でもう既に欲しい欲しい病発症です。
これには困りました。発売当初予想価格30万円もするものが、欲しい欲しいわけですから、困らずにおれません。(笑
困ったなーと思いながらスタッフの方にスチルNEXのフルサイズは来年出ないのか、とか、いろいろ質問をしましたが、知ってか知らずかいつもの返答。
「メーカーから聞いている情報はほんとに無いんです。」
まあ仕方ないですよね。ところがそこへ逆に質問されました。
「スチルNEXのフルサイズが出るとしたら、α99は『待ち』ですか?」と。
で、私は
「実は当初そう考えていたのですが、今日、このファインダーを見せて頂いてかなり揺らいでおります。」
とお応えしておきました。
そして、もうひとつの関心事は「サイバーショットRX1」です。
小さなボディに35mmフルサイズセンサーを押し込んだ驚愕のコンデジです。
ツァイスゾナー35mmF2のレンズを奢っているわけですが、このレンズのMTF曲線からもその高性能ぶりが見てとれます。
で、このカメラは、事前にWebで発表されていたとおり、触れることができる実動モデルは無く、ガラスケースに入った状態での展示でしたが、その小ささを目の当たりにすると改めて、よくもまあこのサイズにα99と同じセンサーを押し込んだもんだと、ただただ関心するばかり。
さらにはその小型ボディに凝縮された高性能ぶりを想像すると、これぞSONYの仕事!って感じがしてなんだか嬉しくなりました。
しかし、こちらも発売当初予想価格は25万円とか。
わかりますよ。こんなに小さいのにフルサイズ、そりゃあ開発過程でいろいろ大変なご苦労とコストがかかっていてもおかしくないすんばらしいカメラだとは思いますよ。欲しいですよそりゃあ、欲しいですが、そこを何とかSONYさん、この価格を。。。
半年後の価格下落を期待、といったところでしょうか。
こんなに魅力的で高価なカメラが一気に二つ登場ですから、悩ましいです。
で、さらに別メーカーからもフルサイズ機種が安価で登場するとの発表があったのですが、そのメーカーのショールームは、ソニーストアがあるビルの隣のビルです。まあ帰り道みたいなもんですから立ち寄ってイジイジしてきました。Nikon D600です。
第一印象は小さいです。α99もα900比では結構小さく軽く感じましたが、それよりもさらに一回り小さい印象です。
しかし私にとって、一眼レフにおいて小さいことは重要ポイントではありません。ファインダーもα900のそれと比べれば並レベル。
シャッター音は一眼レフらしい、そしてニコンらしい心地良い音でしたが、購入をそそられる要素はありませんでした。
それよりも、「高価なだけあってこりゃイイわ!」と思ったのはD800です。吐き出す絵の解像感の高さは背面液晶で見ても判るようなすばらしい写りです。
ただ、D800を購入できる資金があれば、迷わずα99を買います。なんといってもやはりSONY αに愛着があるわけですから。
以上、あくまで個人的主観からの感想ですので、全く参考にならない方も多くいらっしゃるとは思いますが、そこは独断と偏見による個人ブログの記事ということでご容赦くださいませ。
長文にお付き合い頂きましてありがとうございました。