京都周辺気まぐれ風景

京都在住。地の利をいかして神社仏閣によく撮影に出かけます。

LEICA Q(Typ116)のJPEG設定を改めて見直した

普段から、趣味で撮影する写真は、殆どの場合、JPEGで撮っています。
RAWで撮るのは、夜の撮影で修正が前提のとき、または、気合の入った撮影のとき、
例えば、あまりお目にかかれないような絶景や、エモい光景に出会えた場合などに、
少しでも満足行く画像に仕上げたい、そんな時です。
それでもα7RIVのJPEGなどは、Adobe Camera Rawによる再現像の耐性が非常に
高いので、夜でもなければRAWで撮ることは少ないです。
あまりRAW形式で撮らない理由として、大きくは二つあります。
まず一つめは、
RAWだとファイルサイズが大きいので、PCのストレージをどんどん食ってしまう事。
二つめには、
仕事で、プロのフォトグラファーが撮った写真を、さんざん微妙な設定変更を
しながらRAW現像しているので、プライベートの趣味の写真では、あまり現像作業
そのものをしたくない事。
しかし6月下旬に、建仁寺塔頭の霊源院に行った際に、たまたまLEICA Qの
JPEGとRAWの両形式で撮りました。
別に意識して両形式にしたわけでも無く、たまたま直近に仕事で持ち出した際の
設定が残ったままでした。
撮影中は終始曇り空だったこともあってか、撮った写真をPCでチェックした際に、
JPEGで撮ったカットのコントラストの低さや、つぶれ気味の諧調が気になってしまい、
以前にここに上げた霊源院でのカットは珍しくRAWから現像しました。
仕事で現像する際には、望まれる状態にするために、パラメーターを
いじり倒しますが、趣味の写真では、あまり多くを調整しません。
LEICAのRAWはDNG形式なので、レンズプロファイルを当てて、
後は露出調整をするかどうかという程度です。
そんな事から気になっていたのは、カメラ側のJPEG設定をどうすれば、
Adobe Camera RawでRAW現像をした状態に近づける事が出来るか、なんですね。
で、昨日、職場は休業日なんですが、整理整頓のためにちょっとだけ出社し、
LEICA Qを持参して、事務所内で設定変更しながら、撮り比べをしてみました。
事務所内なので、撮った画像は上げませんが。
やはり、RAWから現像する方が、当然ながら諧調は豊かになるので、
8bit画像であるJPEGでは全く同じにはなってくれませんが、
一番近くなる設定を見つけたので、以下にご報告申し上げる次第です。(誰に?)
ってか、つまりは単なる自己満足なんですが。w
その前に、LEICA QのJPEG設定にどんな項目があるかと言うと、
メニュー内の設定項目名は、「JPG設定」。何故か「JPEG設定」ではありません。
ファイルの拡張子に合わせたのかどうかはわかりませんが。
この項目を開くと、
カラーマネジメント
コントラスト」
「彩度」
「シャープネス」
以上四つの項目が並んでおります。
カラーマネジメント」で選択できるカラースペースは、
sRGB、ECI-RGB、Adobe RGBの三つです。
国産デジカメだと、ECI-RGBは無いことが多いのですが、
流石にヨーロッパのデジカメですね。あちらではこのカラースペースが
推奨される業界もあるようですね。

ECI-RGB:ECI(ヨーロッパカラーイニシアティブ)推奨の色空間であり、
広告代理店、出版社、複製業、印刷所でRGB作業用色空間および
カラーデータ交換形式として使用されます。

との事。
で私は常にAdobeRGBです。sRGBは古くて狭くて偏ったカラースペースなので、
使いません。その理由をさらに詳しく書き出すときりがありませんので、
省略します。
コントラスト」「彩度」「シャープネス」の設定項目は、何れも5段階あります。
低、中低、標準、中高、高です。
この組み合わせをどうするか、に尽きるわけですが、
結局いろいろやってみて落ち着いたのが、
上記三つの設定項目全部を「中高」に設定すると、RAW現像の諧調特性に
近づきました。
これからは、カラーで撮る場合は、この設定で撮って行こうかと思います。
自己満足ネタにお付き合いいただきまして、ありがとうございました。